当会のもっとも基盤となる練習体系を紹介致します。
基礎教程
【走 圏】
八卦掌を代表する練習方法である走圏。(写真は龍形)
八卦掌は龍形や熊形など上半身を不動とした状態で円周上を歩く走圏という練習を行います。初心者は、足腰の強化やバランス感覚の養成のために行いますが、徐々に全身の繋がりや中心軸の養成など内面感覚の養成が求められ、また各形ごとに独特の意法や用法も内在されています。
走圏の種類は門派によって異なりますが、当会では主として以下の走圏を練習しています。
熊形走圏
熊の意を用いた走圏。別名【下沈掌】主要な効能としては気を下に沈める事で 足腰が強化され腎臓が強くなる。腎臓の機能が強化される事で老廃物をより体外に排出しやすくなり、身体の新陳代謝を促す。熊形を基にした熊形八掌の套路がある。
走圏について詳細は、走圏のページをご覧下さい。
【基本技法】
基本技法では、八卦掌の主要な技法を学んでいきます(写真は穿掌)
穿掌は、八卦掌そのものを表現した技法と言える。英名 spear palm の名の通り、槍の意を用い、全身を一本にまとめる。歩法により変化は無限に広がっていく。
穿掌の変化技である探掌。
探掌は、技法としては穿掌の応用となるが、こちらは、弓を引き矢を放つ意を用いる。また手を引き寄せる際は、袋の中から物を取り出す意も用いる。応用は無限であるが、その代表的なものとして探掌八変がある。
大地を覆い潰すような気魄を用いる蓋掌。
蓋掌も八卦掌を代表する技法の一つと言える。進歩、斜行、三角歩と歩法の変化も多彩である。龍形八大母掌のほとんどの套路に含まれる。程廷華の得意技だったと言われている。
同じく八卦掌を代表する技法である反背捶。
他の基本技法は、基本技法のページをご覧下さい。
【套 路】
単換掌は、ほぼ全ての八卦掌流派に含まれるもっとも基本的な掌法である。外形的には、姿勢の安定、扣擺歩の正確さが求められ、内形的には中心軸の生成、旋転動作内での空間の膨張と収縮などが求められ、非常に巧妙で奥が深い。また多種多様な用法が含まれる。まさに八卦掌の根幹を成す掌法である。
双換掌 (写真は行歩撩衣)
双換掌も、おおよそ全ての八卦掌流派に含まれる代表的な掌法である。単換掌が平円上での空間の膨張と収縮が行なわれるのに対して、双換掌は立円上での空間の膨張と収縮が行なわれる。また歩法の特徴としては、大扣擺歩が用いられる。
順勢掌 (写真は、鷂子鑽天(ようしさんてん))
当会には多種多様な套路が伝わっていますが、套路について詳細は、套路のページをご覧下さい。